空間(開放的な縁側のある懐かしい平屋)と
人(友人のような専門家や当事者)の力で、
生きづらさを抱えた方ががんばらなくていい、
ひと休みできる場を届けています。
設立に至った背景は、代表の当事者としての原体験にあります。詳細はこちら。
日本の5大疾患の一つでもある精神疾患の患者数は年々増え、500万人に迫っている状況です。
その中でもうつ病は、日本人の約15人に1人が一生のうちにかかると言われています。
精神疾患が要因となり、自殺へとつながる可能性も大いにあります。実際に日本の若者の自殺は増え続けており、世界的に見ても深刻です。(詳細は、私たちが考える社会課題をご覧ください。)
悩みを抱えると、一人でなんとかしようと思ったり、迷惑をかけてはいけない、という思いから、一人で抱え込んでしまうことは少なくありません。 そんなときに、他の人の話を聴いたり、少し休憩してみたり、情報を知ることで、トンネルから抜け出せなくなっていた状態から光が見えて、視野が広がることもあります。
「自分と同じように悩んでいる人がいる」と気付くことが、自分のままでいい、自分のペースで大丈夫だと思えるきっかけになるかもしれないと、engawaは考えています。
英国に がんに関わるすべての人のために無料で開放している「マギーズ・センター」という施設があります。(日本にもあります)
その創設者マギー・K・ジェンクスの
「治療中でも、患者ではなく一人の人間でいられる場所と、友人のような道案内がほしい」という言葉は、メンタル疾患で苦しむ人にも通ずるものがあるのではないかと感じます。
病気や障がいがあっても、患者ではない一人の人間として、気ままに過ごせる時間はかけがえのないものです。
そのためには、安心して過ごせる場所や、フラットな
立場で対話できる人の存在が必要だと考えます。
そこで過ごす時間を重ねていくことによって、自分の中に眠っていた本当の自分と出会うことができたり、自分らしさに気付いていくきっかけにもなりえるのかもしれません。engawaは、そんな場でありたいと願っています。
中心の層は図の濃い部分
・メンタル不調で診断を受けていたり、未診断のグレーゾーンの状態の当事者
・診断を受けていないと既存の支援の枠組みに当てはめにくく、行き場がない。
・当事者の周囲の人であったり、
当事者かつ、当事者の家族、当事者の支援者、という
複数の役割を抱えた方も対象者。
・外出困難な状態になる前の予防としても。
・存在価値の喪失
・周囲の無理解
・相談への高いハードル
・金銭面の不安
これ以外にも、無数の
「目には見えない理解されづらい悩み」を抱えています。
精神疾患を抱えることにより、周囲との関係にも影響が出てきたり、病が進行することで自ら命を絶ってしまうリスクも高くなります。
精神的な症状や疾患には波があり、緩解はあっても完治は難しいと言われます。病院へ行けば治る、という単純なものではありません。
また、心の病気や自殺は、長年個人の問題として捉えられてきた名残りが今もあります。
個人ではなく、社会全体の問題として考えていく必要があると考えます。
生きることの阻害要因を減らすような衣食住の支援や医療は存在していますが、最低限度の生活が保障されていても、根強い自己肯定感の低さや存在価値の喪失から、生きるための気力、意欲を持つことが難しい場合もあります。
engawaは、楽しい、心地いい、大切にされている、と言った「生きている実感」を持てるような空間や人との関わりを増やしていくことで「生きることの促進要因」を増やし、
対象者のフェーズや移住地を超えて、生き悩む人と人がつながれる場の創造に挑戦していきます。
縁側のある平屋を活動拠点として、三つの事業を展開していきます。
人や自然とのつながりを構築していくことで、
「一人ではない」と安心を感じられる場所を目指します。
メンタル不調で悩む方へ、無料で場やサービスを提供することを最終目標として、進んでいきます。
① 居場所事業
無料イベント(開放日、オンライン居場所)
有料イベント(ワークショップや対話の会など)の開催
② 森林サービス事業
森林浴体験やリトリート、
オンライン森林ツアーなどの企画
③ 鍼灸マッサージ事業
鍼灸マッサージ院の運営、無料施術の提供
【コンセプト】
〜空間と人の力で、心に余白と癒やしを〜
◯内と外をつなぐ、縁側という曖昧で温かい空間
◯友人に近い感覚の当事者や専門家との出会い