
久しぶりに、自分の発達障がいのことを話したくなったので、書いてみます。
病気や障がいで自分のことも相手のことも区別するのは好きではないけれど… やはりどうしてもその特性に振り回されることは多くて、
どんなことで普段困っているのかを書いてみたいと思います。
みなさんの周りにいる、「ちょっと困った人」を想像しながら読んでもらえたら嬉しいです。
私が発達障がい(ADHD:注意欠陥多動性障害)の診断を受けたのは、実は数年前。小学生の頃から、なんだかおかしい、みんなができることができない、と感じていました。
昔も今も変わっていないことは、
①忘れ物、落とし物が多い
記憶力がとても低くて、(脳内にストックできる容量が少ないイメージ)今さっき言われたことを忘れてしまいます。メモを取ることも忘れるので、いわゆる仕事ができない人、のレッテルを貼られがちです。そして、スマホや財布、定期などの大切なものを失くしてしまうことが多いです。
今は、毎日のtodoを書いたノートを持ち歩いたり、出かけるときは必ずポシェットを持ったりして対策しています。
②人の名前を覚えられない
記憶力に乏しいので、人の名前を覚えたくてもすぐ抜けてしまいます。何度も会っている人の名前も時々分からなくなるので、失礼な人だと思われることもよくあります。若いのになんで覚えられないの?とお叱りを受けることも…。
③計算ができない
学習障がい(LD)もある気がしていて、簡単な足し算も不安です。小中学校では、親や先生にたくさん怒られた記憶があって、怒られてもできないものはできないからどうすればいいのか分からずつらかったです。
AIが発達している現代、この心配はほぼ解決する気がしていて、感謝🥹
④ミスが多い
慎重さに欠けるので、小さなミスがとても多いです。たくさんの人に迷惑をかけてきて、理解されないことが多いので、自分を責めることがよくあります。環境に左右される面が大きいと感じていて、大人数、スピードや効率重視、完璧を求められる環境だとミスが多くなりがちです。今はその環境から自分を遠ざけることで、落ち着いています。
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私はみなさんが思う「ちょっと困った人」であり、勤務していたときも今も、できないことは何一つ変わっていません。
自分を環境に合わせるのではなくて、
環境を自分に合わせる、寄せることで、生きやすくなった感覚もあったり、自分の特性を活かすこともできるのだと知りました。
今回こうして書いてみたのは、
理解してほしい、甘くみてほしい、ということではなく、発達障がいのことをただ知ってほしい、という願いがあって、です。
「ちょっと困った人」は、
「ちょっと困っている人」でもあります。
普通にできずに責められることが多いけれど、その「普通」を押し付けるよりも、できることがあるかもしれません。
発達障がいに対する見方は時代と共に変化していて、企業内で「ニューロダイバーシティ(特性の違いを多様性とし捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていく)」として
強み、個性として評価されることも多くなってきた反面、まだまだ厄介者として扱われることも少なくありません。
発達障がいだけではない、名前のつかない「生きづらさ」もたくさんあります。
当事者として、これからも自分に何ができるのか、考え続けていきたいと思います。