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喪失にまつわるモノがたりの会開催報告


12/8、二瓶さん の喪失にまつわるモノがたりの会を開催しました😊

私自身、グリーフケアには随分前から関心があり、この会を待ち望んでいたところもあります。

繊細な内容なので、不安や恐怖もないとは言えませんでしたが、二瓶さんがいてくださることがとても心強かったです。



今回は3名の方がご参加くださいました。

お互いの喪失体験についての語りは、話し慣れていないこともあり最初は緊張感もありましたが、まずは、二瓶さんによるグリーフについてのお話がありました。

グリーフとは、死別だけではなく、仕事や夢、人との関係など大切な存在を失ったときに生まれてくる自然な反応、状態のことをいうそうです。

公認されない悲嘆や曖昧な喪失など、

様々な別れの形があることを知りました。


お一人の方がご自身のことを話し始めてくださり、それが連鎖するように、それぞれのグリーフについての語りが始まりました。初めて人に話した、という方もいらっしゃいました。

相手の話を聴きながら、自分と重ねたり、湧き上がってくる感情を味わったり、涙が流れたり。苦しいけれど、分かち合っているこの空間はとても温かい。



身近な人を失うと、自責の念を抱えることも少なくありません。自分のせいだ。自分があのときこうしていれば。。

そんなお話もあったり、

休憩時間での世間話の流れから、

善悪についての対話も深めていきました。善と悪は、綺麗に分けられるのか。悪役のサイドストーリーを取り上げた映画があるように、悪者や加害者の背景、歴史にも目を向けてみると、視点が変わることもあるかもしれない。そんな二瓶さんのお話から、みなさんの気付きにもつながっていったのかもしれません。



後半は失った人やモノへ、心を込めてお手紙を綴る沈黙の時間でした。

上質な紙とペンで、想いを込めて。

こんなにもその人のことだけを考えて集中して過ごしたのは、私も初めてのような気がします。ペンを走らせながら、涙が止まりませんでした。思い出すのはつらいけど、なんだか嬉しい。手紙は、二瓶さんにお焚き上げをしていただきます。


そして、


亡くなった人のことを一人でも思い出す人がいれば、姿形はなくなってもその人は生き続けるのかもしれない。

忘れなければならない、立ち直らなければいけない、と思う必要はなくて、揺らぎ続けるもの。


そんな言葉を聴いて、亡くなった人がこの場にいてくれているような、不思議な感覚も覚えました。



感想のシェアでは、

◯自分の弱さを出してもいい

◯否定されないので気持ちが柔らかくなった

◯心が穏やかになった。

◯加害者も被害者なのかもしれない。表面にあるものだけではなく、その背景にあるものも考えてみたい。


そんな声がありました。


二瓶さんとの場は、いつも深く考えさせられて、自分の視野の狭さに気付かされます。

今回も本当にありがとうございました🙇🌿


来年も引き続き二瓶さんのワークショップは開催予定ですが、少しだけ間があくかもしれません。

今から待ち遠しいです〜✨